フェルガナ観光情報
ウズベキスタンの伝統工芸に触れられるローカルな観光地フェルガナ地方
ウズベキスタン東部のフェルガナ地方。タシケントより車で約4-5時間、大きな峠を越えるとウズベキスタンの伝統工芸が盛んなフェルガナ地方に着きます。
フェルガナ地方の観光は一般的に日本の旅行会社がツアーを組んでいるゴールデンルートには入っておらず、個人旅行で訪れる人がほとんどです。
タシケントからサマルカンドやブハラへの旅行とは反対方向となるためタイムロロスにはなってしまいますが、伝統工芸や雑貨を旅行の目的にする場合はフェルガナ地方に旅行するのもおすすめです。
フェルガナ地方の見どころ
繊細な模様が美しいリシタン陶器の町
ウズベキスタンに行くと、必ずといっていいほどお土産屋で見かける青い陶器。よく見ると同じようで微妙に違う陶器の模様は、リシタンという町で職人が一つ一つ制作しているお皿です。
昔からリシタンでは陶器にふさわしい土がとれたそうで、リシタン陶器の始まりは1000年以上も前とされています。
最近は新たな職人も増え、青だけではなく、黄色や赤、紫など様々な色の陶器も見かけるようになりましたが、リシタン陶器といえば、青色というイメージ。
近くの砂漠で取れる潅木から、天然釉薬のイシクールがとれるのが綺麗な青のヒントのようです。
リシタンではいくつかの工房で陶器の作り方を見ることができます。
他の都市でお土産として選ぶリシタン陶器よりも何倍も何十倍もリシタン陶器への愛着が生まれることでしょう。
リシタンにある日本語学校、NORIKO学級
日本で放映されるウズベキスタンについての番組で幾度か取り上げられたことのあるNORIKO学級。リシタンではNORIKO学級で小学生から大学生までと多くの学生が日本語を学んでいます。
日本で勉強をしたいと目を輝かせながら語る学生も多く、随時ボランティアを募集しているそうです。
カラフルで明るい布、マルギランの絣
ウズベキスタンの伝統的な布にはスザニと呼ばれる刺繍布とカラフルな絣生地があります。マルギランでは色鮮やかでカラフルな絣「Adras(アドラス)、Atlas(アトラス)」の産地です。
昔は上流階級の人々がシルクで作られた Atlas(アトラス)や Alo baxmal(アロバフマル)と呼ばれるベルベットで作られたチャポン(コート)を着用していたそうです。
一般の庶民は経糸がシルク、緯糸がコットンの Adras(アドラス)を着用していたとか。
また、織職人が王様に授けたという伝説がある、王の絹「Khan-Atlas(ハーンアトラス」は虹色で手触りがよく、民族舞踊の衣装としても多く使われています。
マルギランにある工房で、アドラス織りの工程を見学することができます。
また、マルギランのバザールではアドラスなどの絣生地を買うことができ、他の都市よりも種類が豊富で安く購入することができます。