ウズベキスタン旅行のための基本情報
これからウズベキスタン旅行をはじめてするという方のために、基本情報をご紹介します。ウズベキスタン旅行のベストシーズン、服装、治安、インターネット事情など、個人旅行、団体旅行問わず気になる点をまとめました。
1.ウズベキスタンへの行き方
ウズベキスタンは中央アジアに位置します。そもそも中央アジアと聞いてピンとくる人は多くないようですが、だいたいの位置でいうとトルコよりも東側、中国よりも西側が中央アジアです。
直行便のウズベキスタン航空と経由便
ウズベキスタンに行くには直行便と経由便の方法があります。
直行便はウズベキスタン航空、経由便はよく使われるのがアシアナ航空と大韓航空のインチョン経由です。フライト時間は直行便で約9時間です。
ウズベキスタン航空は週2便、アシアナ航空と大韓航空はそれぞれ週3、4日運航しています。(11月~3月までウズベキスタン航空は運休する場合がある)
ウズベキスタンと日本の時差は4時間
ウズベキスタンは日本の西側にあるため、4時間遅いです。
例えば日本時間で正午であれば、ウズベキスタンは午前8時となります。
2. ウズベキスタン旅行のベストシーズン
ウズベキスタンの気候は雨季が少なく、多くの日が晴れ、乾燥しています。
しかし冬季と夏季の気温差が激しく、冬はマイナス気温、夏は暑い時で40℃を超える日もあります。
一番旅行しやすい気候は、8月中旬から10月の秋
6月から7月がチッラと言われる真夏の一番暑い時期となり、11月以降3月上旬までは寒い時期となり雪も降ります。
旅行のベストシーズンは4月上旬から5月下旬の春の時期、また8月から10月下旬の秋の時期です。
ただ春は雨が降る日が多いので、ウズベキスタンの旅行しやすい気候は秋です。
フルーツのおいしい時期
ウズベキスタン旅行の醍醐味の一つであるフルーツ。ウズベキスタンは日本ではあまり知られていませんが、おいしい野菜と果物が豊富です。
春にはチューリップの原種の花が咲き始め、5月頃よりさくらんぼ、アプリコットなどのフルーツが出始めます。
6月になると、すいかやメロン、桃などの夏のフルーツがたくさん揃い始める時期です。
メロンは種類も多く、ほっぺたが落ちそうなくらい甘く熟されています。
毎日のホテルの朝食が楽しみになることでしょう。
そして、街中のブドウ棚に実がなり始める7月。
9月はすいかやメロン、ブドウもまだ残っており、バザールを歩くのも楽しい時期です。
3.ウズベキスタン旅行に必要な日数は?
旅行手配をしていると、よく質問されるのが、何日あれば旅行に行けるかという質問です。もちろん人によって、旅行できる日にちに限りがあり、また何をしたいかによっても変わってくるのですが、一般的なツアーの日数をざっくりご紹介します。
4都市の世界遺産すべて観光するのであれば7泊8日
ウズベキスタンにはUNESCOの歴史的世界遺産に登録された町が4つあります。青の都サマルカンド、かつての支配者ティムールの故郷シャフリサーブス、文化の古都ブハラ、博物館都市に指定されているヒヴァです。
ヒヴァは独特の興味深い文化をもつ土地ですが、首都タシケントから離れているため、移動時間がかかります。
そのため、ヒヴァまで行ってみたいのであれば、7泊8日は必要となります。
ヒヴァは行かず3つの世界遺産をゆっくりめぐるのであれば5泊6日
前述したとおり、4つの世界遺産のうち一番西側に位置するヒヴァ。ヒヴァは移動も多いため、今回は3つの世界遺産を観光ということであれば、5泊6日が一般的です。移動は電車と飛行機でできるため、体の負担も少なくできるでしょう。
サマルカンドのみの滞在弾丸ツアー3泊4日
とにかくサマルカンドだけ行ってみたいという方、どうしてもお休みが取れないという方は3泊4日でウズベキスタンを旅行されています。
サマルカンドに2泊し、青の都の遺跡をゆっくり観光するのも良いでしょう。
4. ウズベキスタン旅行の服装
気温を見てわかるように、ウズベキスタンは夏と冬で寒暖差が激しく、また一日の温度が激しくかわります。
特に3月中旬から4月、11月は気温が変わりやすくなっており、つい2日前は半袖で過ごしていたのに、急にダウンコートが必要なくらい寒いというようなこともあります。
6月から8月、暑い夏でも1枚長袖の羽織物を持っていくことをおすすめします。また日焼け対策としても、夏でも薄い羽織りものはあった方が良いでしょう。
紫外線がとても強いので、夏は帽子やサングラスも必要となります。
またモスクなど礼拝所では厳しく入場を断られることはほとんどありませんが、現地の宗教のルールを守るという意味で、肌の露出を避ける方が好ましいです。
ウズベキスタン旅行各シーズンの服装の参考
5.ウズベキスタンの治安
スタン国と聞くと、危険なイメージをもつとよく言われますが、犯罪は比較的少なく、主要な観光地では日本とさほど変わらないくらい安全だと言えます。
また親日国、お客さんをもてなす文化ということもあり、日本人の旅行客にはとても親切で、フレンドリーに声をかけてきます。
しかし、まれにスリや置き引きも発生していますので、なるべく大金を持ち歩かないことをおすすめします。
特にバザールやバスなどの人込みの場所には気を付けてください。
またホテルではセーフティボックスを備えていないホテルも多くあるため、上着の内側に貴重品を入れるなど、常に手の届くところにおくようにしましょう。
また夜遅くの女性の一人歩き、少人数での出歩きもおすすめしません。
女性は男性からのナンパにはしっかり断るよう意思表示をすることが必要です。
また、交通マナーはあまりよくなく、通常の道でもスピ―ドを出して運転する車も多いです。歩行者優先ではないという意識で、気を付けましょう。
6.ウズベキスタンの宗教と旅行
ウズベキスタンの90%以上がイスラム教です。最近は信仰が自由になり、以前よりもイスラム教の教えを守る人々が増えてきた傾向にあります。
ウズベキスタンではお酒はNGか?
昔よりウズベキスタンではワインやビールを作られており工場もあること、またソ連時代にウォッカを飲む文化だったこともあり、多くのレストランでお酒を飲むことができます。
しかし、お酒を出さないレストランも増えてきているのが現状です。
またスーパーマーケットや酒屋、露店でお酒を購入することもできます。
7.両替について
ウズベキスタンの通貨
ウズベキスタンの通貨は “So’m(スム)”。2024年1月現在、一番大きい紙幣が200,000 So’m です。
為替レートは毎日変動があり、1USD ≒ 12,320 So’mです(2024年1月現在)。
旅行中の両替できる場所は?
ウズベキスタンに飛行機で到着し、一番最初に両替できる場所は空港内、荷物がでてくるターンテーブルのフロアです。
入国審査を終え、出たら両端にカウンターがあるので、そちらで両替ができます。
また、大きなホテルや銀行でも両替は可能、日本円からでも両替ができます。
しかし、小さなホテルでは両替ができない場所も多く、ドルからの両替しか受け付けないところもあるので、心配であればドルに両替してからウズベキスタンに入国したほうが良いでしょう。
8.ウズベキスタンの電圧とプラグ
ウズベキスタンの電圧は220Ⅴ、周波数は50Hzです。
プラグはヨーロッパC タイプで、2つの丸いピンがついたものが使用できます。
そのため、日本からの電化製品は電圧制限を確認の上、アダプターや変圧器をお持ちください。
一般的なカメラやスマートフォンの充電はアダプターで使用が可能なことがほとんどのようです。
9.ウズベキスタンのインターネット事情
多くのホテルではWi-Fiが通じることも多いですが、予約時に確認が必要となります。Wi-Fiが使用できるホテルではフロントでパスワードを教えてもらいます。
空港ではSimカードも購入することができ、速度は日本よりやや遅いですが、動画閲覧などをしない限り、問題なく使用できるでしょう。
タシケントの空港では荷物がでてくるターンテーブルでSimカードを購入することができます。