こんにちは。ウズベキスタン現地旅行会社SRP TRAVELです。
ウズベキスタンにはどんな観光地があるか知らない方も、この写真を見れば「行ってみたい!」と興味をもつ方もでてくるのではないでしょうか。
ウズベキスタン一の観光地は、こちら「レギスタン広場」です。
今回は2001年にユネスコ世界遺産として登録されている「レギスタン広場」について少し深堀してみたいと思います。
なお、レギスタン広場については、こちらの動画でもご紹介していますので、ぜひご覧ください
レギスタン広場はどこにある?
レギスタン広場はウズベキスタンの観光都市、サマルカンドの旧市街の中心に位置します。
サマルカンド駅は新市街に位置し、駅からレギスタン広場は車で15分くらいです。
サマルカンドの地図を見ると、レギスタン広場を中心に道路が作られていることが分かります。それだけ、昔から町の中心でした。
レギスタン広場から、ビビハニムモスク、シヨブバザール、シャヒズィンダ廟までは歩いて観光することもできます。
レギスタン広場の歴史とは?
「レギスタン」とはペルシャ語で「砂の場所」という意味です。古代、ここの近くに川が流れており、砂地だったと言われています。
そしてシルクロードによりサマルカンドを人々が行き来するようになるにつれ、大きな市場ができ、シルクロードの中継地となったそうです。
現在の形に建設し始めたのが15世紀から。ティムール朝の第四代王様ウルグベクにより、1420年に神学校が建てられたのが始まりです。そして、17世紀に当時の市長によって、シェルドルメドレセ(神学校)とティラカリメドレセ、礼拝堂が建てられ、現在の形になりました。
レギスタン広場の見どころ
ウルグベクメドレセ
レギスタン広場、向かって左側のメドレセが「ウルグベクメドレセ」。王様ウルグベクは王様の仕事をしながら、天文学者でもあり、さらに神学校の先生でもありました。
正面の門には、美しいタイルで星を表す絵の装飾が施されています。
入口から入ると、通路になっており、早速お土産屋が並びます。
昔宿舎だった部屋は現在はお土産屋となっています。
そして奥にある建物が教室だった部屋。
神学校といっても、宗教の勉強のみをする場所だけではなく、数学、天文学、幾何学、哲学、医学、アラビア語やペルシャ語などの語学など、さまざまな教科を教える場所だったそうです。
教室だった部屋にウルグベクに関するものが展示されたり、天文学者として発見した恒星などを説明している部屋があります。
ウルグベクメドレセは2階に登ることができる唯一のメドレセ。
秘密の扉から螺旋階段を登ると、メドレセを上から撮影することができます。
ちなみに窓はなく、壁の高さが低いので、十分注意してくださいね。
またウルグベクメドレセにはタイル工房のお店やイスラミックカリグラフィーのお店があり、他の2つのメドレセよりもお土産屋が充実しているイメージです。
シェルドルメドレセ
続いて、ウルグベクメドレセの正面に位置する「シェルドルメドレセ」。
こちらは1636年に建てられたメドレセ(神学校)で当時サマルカンドの市長だったヤラングシュ・バハディールによって建設されました。ウルグベクメドレセと対称の形になるように、建設されたことでも知られています。
シェルドルメドレセはなんといっても入口に描かれているユニークな絵が特徴的です。「虎のような動物がシカを追う、さらに虎は太陽のような人物の顔を背負っている」というイラスト。しかし、名前にある「シェル」とは「ライオン」の意味であり、実物とは異なったイラストが描かれています。イスラム教は偶像崇拝禁止のために、このような実在しないイラストになったそうです。
メドレセの中は、同じくお土産屋が並びますが、民族衣装が並べられており、着用して撮影することもできます。
ティラカリメドレセ
そして、最後に正面に立つメドレセは「ティラカリメドレセ」。
シェルドルメドレセと同じ人により建設されました。建設はシェルドルメドレセの10年後、1646年に始められ1660年に完成しました。2つのメドレセとは異なるのが、正面が2階建ての部屋になっていること。現在は登ることができませんが、たまに夜勤の警備員が休憩する部屋になっています。
そして、メドレセの中に入り、左側にある青いドームが礼拝堂。
礼拝堂のドームの下は金箔で覆われ、濃い青と金の装飾が圧巻です。
「ティラカリ」とは「金箔」を意味し、まさにこの礼拝堂の装飾から名づけられたものとなっています。
レギスタン広場のおすすめ時間帯
レギスタン広場は時間帯によって太陽の当たり方も違うため、さまざまな顔を見せる遺跡です。朝日にあたるレギスタン広場は、少し黄色っぽい色になりますが、観光客も少ないので、静かなレギスタン広場を撮影するにはおすすめの時間帯です。
昼間は夏はとても暑いのですが、澄んだ青い色と、青い遺跡、まさにサマルカンドブルーを撮影するのにおすすめ。
また夕方は空がオレンジ色になり、さらに少し暗くなり始める時間にはライトアップされるので、レギスタン広場も幻想的で映画のワンシーンに使われそうな写真が撮れます。ちなみに、この下の写真は現地の方が結婚式で使う写真撮影をしているところ。
こんな民族衣装を着て、写真撮影するのもおすすめです!(SRP TRAVELで撮影と民族衣装の手配を行っています)
この写真は5月中旬の19:30ごろの写真になりますがまだ日の入り前なので、十分夕方観光できますよ!
そして、夜はライトアップが行われます。レギスタンが様々な色にライトアップされたり、またはスポットライトを浴びたりと、昼間とは全く違うイメージを見せてくれます。
ちなみに3Dショーも行われますが、団体客がいる時などの予約制となっています。
(個人の場合はラッキーであれば、外側から見ることができます)
どの時間帯もさまざまな景色を見せるレギスタン広場。ゆっくりサマルカンドに滞在して、さまざまなレギスタン広場をお楽しみいただくのがぜひ、おすすめです。
まとめ
今回はウズベキスタン広場についてご紹介しました。サマルカンドに住み、何度もレギスタン広場を訪れていても、この壮大な遺跡は飽きさせることがありません。ウズベキスタンはあまり知られていませんが、治安もよく、観光しやすい場所です。ぜひ、この記事を読んで、次の旅行の参考にしていただけたら幸いです。
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