おすすめの海外旅行先として注目されつつあるウズベキスタン。
日本からも、毎日多くの人が観光に来ています。
一方で、観光客は増えているものの、周辺国と比べるとまだまだ在住者は少ないのが現状。
首都タシケントでも100人ほど、サマルカンドには十数人しかいないらしく、、。
今回は、旅行先としてではなく、実際にウズベキスタンで生活してみて良かった点をご紹介します。
近年はリモートワークも一般的になり、場所を選ばず働けて、海外生活をお考えの方も増えているのではないでしょうか?
ウズベク生活にご興味のある方も、もちろん旅行先の参考としても、ぜひご活用ください!
日本人にとっても暮らしやすい国、ウズベキスタン
【日本と並ぶ治安の良さ】
移住において最も重要なポイント。
ウズベキスタンは治安が良く、人込みでスリに遭う、騒動に巻き込まれるといったようなことはほとんどありません。
もちろん、貴重品は肌身から離さない、夜遅くの一人歩きは避ける等の危機管理は必要ですが、主要な観光地では日本とさほど変わらないくらい安全です。
ウズベク生活を満喫できている一番の理由は、毎日安心して出歩けるおかげだといえるでしょう。
【安くて美味しい青果物】
続いて移住で心配なことの一つが食生活。特に、野菜をちゃんと摂れるかは重要です。
国によっては衛生上、生野菜は避けた方が良い場合もありますが、ウズベキスタンでは生野菜で食あたりになる恐れはあまりないでしょう。
ウズベキスタン定番、トマトとキュウリのサラダをはじめとして、にんじんサラダ、ビーツのサラダ、ナスのサラダと、種類も多く、どれも美味しいものばかり。
何より、シーズンの野菜や果物はとても安い!
新鮮な果物を毎日食べられるのは嬉しいところ。
青物以外に、肉や乳製品も美味しく、日本人なら欠かせないお米も、バザールやスーパーで容易に手に入ります。
食に困らないのが、ウズベキスタンの良いところの一つです。
【交通手段に困らない】
車社会のウズベキスタン。
とはいえ、市街地であればバスやタクシー、タシケントなら地下鉄、サマルカンドならトラムなど、交通手段に困ることはあまりないでしょう。
バスとトラムはどこまで乗っても一律1,400スム(2023年4月現在)と非常に安いのが嬉しいところ。
タクシーも日本ほど高くないので、日常的な交通手段として利用されています。
タシケントとサマルカンドであれば、配車アプリYandex Goの使用も可能で、値段交渉もせずに済みます。
主要都市なら車を持たなくても生活できるのが、良いところですね。
恵まれた土地と経済成長、刺激いっぱいのウズベキスタン
【どこを切り取っても美しい景色】
特にサマルカンドやブハラは、住宅街のすぐそばに遺跡が点在しています。
中近世の遺跡も日常の一部。
毎朝、14世紀から残る青い街並みを眺めながら通勤、なんてことも。
同じ遺跡でも、季節や天候、時間帯によっていつも違う顔を見せてくれるので、何度訪れても写真を撮る手が止まりません。
郊外の景色も、日本の田舎とはまた違った美しさ。
木々がなくどこまでも見渡せるような雄大な高原、カラッと太陽の照りつける果てしない砂漠、収穫時期の綿花畑一面に広がる白い花々など、日本では見られない景色で圧倒させてくれます。
【海外旅行のしやすさ】
かつてよりシルクロードの交易地として栄えたウズベキスタン。
ユーラシア大陸の西側の国ほど、日本からの旅行は往路だけでも一苦労。
大陸中央部に位置し、二重内陸国で様々な国に囲まれたウズベキスタンは、ほかの中央アジアの国へ、コーカサスへ、はたまたトルコへ、さらにはロシアやヨーロッパへも旅行しやすいのが魅力です。
ウズベキスタンで働きつつ、休日は海外旅行へ。そんな生活も夢ではないかもしれません。
【近代化に伴う刺激的な環境】
経済発展真っ只中のウズベキスタン。
近代化に伴う建築ラッシュ、ソ連時代につくられた旧システムの改新や新しいビジネスの参入など、変化に富む毎日です。
これから様々なビジネスができる可能性を秘めた環境は、海外で事業展開したい方、新しい仕事を開拓したい方にとっても魅力的なのではないでしょうか。
経済成長の進展を間近で見る、それだけでも面白い体験になると感じます。
人の温かみに触れられる国、ウズベキスタン
【お祝い事を大切にする】
ウズベク人にとって、国民の祝日、結婚式、誕生日会は盛大にお祝いするもの。
身内や友人の結婚式、誕生日会のためなら仕事を休むほど。
欠勤してまで祝うことの良し悪しはさておき、一つひとつの行事を大切にし、誰かの祝事には皆が集う習慣は、祝われる側としても嬉しいものですし、暮らしを彩り豊かにするものだなと感じています。
親戚の集まりや近所付き合い多いからこそ、日常的にお互いを助け合いやすい環境になっているんだなと、生きる知恵が垣間見えたり。
おもてなし精神にも溢れ、イベント事には見ず知らずのお客さんを喜んで招くことも。その交流の中で新たな人付き合いが生まれやすいのも良いところだと感じます。
【交流好きで大らかな人々】
たまたま席が隣だった人と世間話をしたり、道端で出会った人と取り留めのない話をしたり。
お節介やきの人が多く、ちょっとした困りごとも、見ず知らずの人どうしで助け合ったり。
ウズベキスタンに在住する一番の良さはこれではないでしょうか。
重い荷物を運んでいればサッと手を貸す、子連れや年配者がいれば迷わず席を譲るなどは、自然なこととして身に沁みついているよう。
分からないことがあっても、大抵のことは訊けば口々に教えてもらえます。
一方で大らかゆえか、日々急な予定変更が多く、頭を抱えることもしばしば。逆に言えばイレギュラーに慣れているため、何か困った際は交渉次第で融通を利かせてもらえることも多々あります。
互いに助け合い、人との交流を広げやすく楽しみやすいウズベキスタン。慣れない土地で暮らす身として、とても優しい環境だと日々実感しています。