皆さんがウズベキスタンに興味をもったきっかけは何だったでしょうか?
青の遺跡、シルクロード、イスラム文化…
特に、ウズベキスタンが位置する中央アジアといえば、遊牧民生活をイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくシルクロードの要所であるウズベキスタンを旅行するなら、遊牧民生活が体験できるユルタに泊まってみたい!という方もたくさんいるのではないかと思います。
そんな皆様におすすめの場所がサマルカンド・ブハラから訪れることのできる所にございます!
今回は、サマルカンドやブハラから数時間で訪れるユルタキャンプでの遊牧民体験や、道中の観光地をご紹介します。
ウズベキスタン特有の風景
サマルカンドの中心部から数十分、ウズベキスタンの村の生活が見えてきます。
突然現れる羊の群れや、道路に飛び出す牛。
日本だけでなくウズベキスタンの街中でさえ見られない、とても新鮮な光景が広がります。
どんどん進んでいくと、人の住む民家もなくなり、砂漠のみに。
地平線だけがはっきり見える砂漠の光景は圧巻です。
半砂漠の大地に浮かぶオアシス アイダルクル湖
砂漠の中の道なき道をさらに進んでいき、現れたのはアイダルクル湖。
ウズベキスタンの第二の大きさを誇ります。
ダムがオーバーフローする形で偶然できたのがこの湖。
ウズベキスタンには湖がいくつかありますが、アイダルクル湖のような遊泳できる湖は多くはありません。
そのため、近隣の様々な地域から現地の方々が遊泳を楽しみにやってくる人気の場所となっています。
夏は宿泊施設も予約でいっぱいになるほど。
水温は暖かく、脚がつく浅瀬のため、安全にいつまでも遊泳できます。
快適な湖で水浴びするのもおすすめです。
お昼ご飯にはアイダルクルで捕れる魚をいただきます。川魚ですが、しっかり味付けされていて、レモンやトマトのソースと一緒にいただくと、さっぱりしておいしい!
砂漠の真ん中で遊牧民生活を体験 遊牧民テントのユルタ
湖のあとはユルタキャンプを訪れます。
ほとんど道と呼べないような砂漠を走り、ユルタに向かいます。
ユルタにはかわいいラクダたちが何頭かいて、背中に乗せてもらうことができます。
ラクダの背中に乗ってから約5分間砂漠の中を散歩することができます。
先導してくれる現地の方もいるので安心して迷子にならず散歩できますよ。
背の高いラクダに乗ると思ったよりも視点が高く少しドキドキ。
ラクダたちはいい子なので、信じてリラックスして乗りましょう。
カザフ式の夕食
夕食はカザフ料理をいただきます
ヌラタ州はウズベキスタンの一部ですが、カザフ人も多く住んでおり、カザフの生活や文化が受け継がれています。
肉じゃがに似ているディムラマや、日本とは違ったナスとトマトの料理など、地域性あふれる料理や、デザートのスイカをいただきました。
地域ならではの演奏や多国籍の旅行客たちとの交流 満点の星空も
夕食の後はいろいろな国籍の旅行客たちと一緒に焚火を囲み、カザフの伝統楽器ドンブラの演奏や歌を聴きます。 演奏家の音楽で楽しくなったお客様と素敵な交流があるかも……。
だんだん日が暮れると現れる満点の星空もユルタキャンプのポイント。
全身を焼き付けるような暑さも夜は落ち着き涼しくなり、ゆっくりと星空を眺めることができます。
写真では伝わらない星空をぜひその目でご確認ください。
スザニで有名なヌラタ州の神秘的な?壁画 長い歴史を感じる遺跡見学
翌日、サマルカンドへの帰り道の途中、いくつかの観光名所に立ち寄りながら移動します。
様々な観光名所がありますが、今回は長い歴史を感じるある場所へ。
初めにやってきたのはヌラタ州の中心にあるヌラタ宮殿です。
ヌラタという地名は「光」を意味する「ヌル」という言葉から付けられました。
名前からもそこが神聖な場所だということが伺えます。
ここには紀元前3世紀、アレクサンダー大王の軍隊がやってきました。 病気になった隊員たちはヌラタにとどまり、聖なる水で病を治したそう。
この水路は地下を通じて50キロ先の山から続いています。
神聖な水が流れていると信じられていて、たくさんのミネラルが豊富なことがわかっています。
泳ぐ魚は神聖な存在だと考えられていたため食べることが避けられていましたが、実際にも毒があるため食べてはいけないそう。
続いて、アレクサンダー大王の軍隊が築いたと言われる城塞跡を訪れました。
岩場を登る坂は日影がなく強い日差しが。
大変ですが、登ってから市内を望む景色を見ると疲れを忘れました。
アレクサンダー大王が遠征し、紀元前3世紀に築かれたという城塞。
今はそこに要塞があったとわからないほど風化してしまいましたが、きちんと保存されています。
ヌラタ宮殿一帯の観光後はついにメインの壁画遺跡へ
国立公園の中にあるサルミシ遺跡には文字ができる前の時代のものと考えられている壁画があります。
この地域は7世紀に文字があったことがわかっているため、7世紀以前の時代のものです。
次から次へと面白い壁画が現れます。
四つ足の動物
踊っているような人間の姿
すこしゆるい壁画から当時の人々が動物と共生し、楽しく暮らしていたことが垣間見えます。
こちらの遺跡はまだ十分な研究が進んでおらず、正体が定かではありません。
岩を登れば他にも面白い壁画がたくさんあるそう。
時間に余裕があれば気のすむまで壁画探索するのもよいでしょう。
岩場が特徴的なウズベキスタンの自然や川の流れなどを感じながら遺跡を巡っていくヌラタ観光も大変おすすめです。
まとめ
今回はサマルカンドやブハラから訪れるアイダルクル湖、ユルタキャンプ、ヌラタ州の壁画遺跡をご紹介しました。
サマルカンドからブハラの移動や、またはその逆の行程に+αで追加する観光がおすすめです。
弊社ではユルタ宿泊ツアーをご用意しています。
基本のツアーには今回ご紹介した壁画遺跡を訪れる行程はありませんが、リクエストを承ることもできます。
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