ウズベキスタンおすすめ郷土料理

ウズベキスタンの郷土料理

シルクロードの中継地として栄えたウズベキスタン。昔はラクダに乗ったキャラバンが、様々なものを運びサマルカンドやブハラ、ヒヴァなどの都市で売買が行われていました。

旅人をもてなしてきたウズベキスタン。

食文化の歴史も各地域から人々が行き交った証を感じさせる料理がたくさん存在します。

今回はウズベキスタンの料理の中でも、旅行中にどこの場所で何を食べたら良いか、郷土料理をご紹介します。

1、タシケント

ウズベキスタンに来るほとんどの観光客が降り立つ首都タシケント。旅行に来るとおそらく一度はタシケントで食事をする機会があるのではないかと思います。

タシケントのおすすめ料理は「ラグモン」と「ノリン」。

ラグモン

ラグモンはトマトベースの麺料理。

うどんやラーメンなど、麺料理が好きな日本人の胃袋を掴む料理です。

ウズベキスタンのほかの都市でも食べられますが、筆者の私見ではタシケントが美味しい。

もともとウイグルからきたラグモン。位置的にも他の観光地よりもウイグルに近いからか、タシケントには多くのウイグル料理屋があります。

またタシケントのウズベキスタン料理のレストランでも多くの場所でメニューにラグモンがあり、手打ち麺が多いのが特徴的です。

手打ち麺はコシがあり、本当においしい。

サマルカンドで手打ちしているレストランは少なく、満足したラグモンが食べられないため、必ずタシケントに行くとラグモンを食べています。

ノリン

また、「ノリン」も同じくタシケントでおすすめな麺料理。

ラグモンとは違い、茹でた牛肉と細かく切った麺を混ぜ合わせて食べます。

茹で汁も一緒に出てくるので、スープの中に麺をつけて食べても美味しいです。

ノリンはタシケント料理と言ってもいいほど、他の地域には滅多にありません。

ぜひタシケントで食べて欲しいおすすめメニューです。

2. サマルカンド

ウズベキスタン観光の目当てとも言えるサマルカンド。

サマルカンドでは様々な料理が食べられ、パロフなどよく知られている料理もシェフのこだわりが多いのですが、ここでは他の場所ではあまり食べられないサマルカンドの特有の料理をご紹介します。

ノハットシュラック

ノハットシュラックはひよこ豆のスープ。いつの頃も旅人の胃を休める優しい味わいです。ひよこ豆を長い時間茹で、作られる料理です。

旅の途中で疲れたとき、お腹を痛めた時などにぜひおすすめなスープです。

サマルカンドノン

サマルカンドノンはウズベキスタンのパンの中でも特別なパン。

ずっしり重みがあり、つやつや。焼きたては柔らかく、弾力のあるパンです。

ウズベキスタンにはたくさんのパンがあり、地方によって異なるのですが、サマルカンドパンはどこでも作ることができない秘伝のパン。

噛めば噛むほど、味の出てくる、ぜひ見逃せないサマルカンドの一品です、

カトゥラマサムサ

サムサもウズベキスタンのどの地域でもおそらく食べられますが、サマルカンドの「カトゥラマサムサ」はおすすめ。

外はカリッと、中は肉と玉ねぎ、そしてクミンなどのスパイスが詰まり絶品の美味しさです。

ウズベキスタンサマルカンドののサムサ

サマルカンドの人はサムサはパイ生地でないと認めたくないとか。

トマトソースとお酢をかけて食べるのがおいしい食べ方。

ぜひサマルカンドで過ごす日のランチにおすすめしたいです。

3.ブハラ

国土の真ん中に位置するブハラ。ここもかつてからシルクロードの中継地として栄えた歴史があり、情緒豊かな雰囲気の街にブハラ特有の料理があります。

オシュソフィ

オシュソフィは、ブハラの特別なパロフ(プロフ)。パロフはウズベキスタンの人気No.1ともいえる料理で、地域、家庭ならではのデコレーション、作り方がありますが、その中でもオシュソフィは特別。

写真では分かりませんが、少量の油で炊き込み、最後に上から油をかけて作るダイエット風パロフ。

他のパロフは鍋の底にたっぷりの油を入れ炊き上げるため、その油の量で体調を崩す人もいるのですが、オシュソフィはその点体に優しいパロフです。

ブハラの中でも普通のパロフとオシュソフィ、両方のパロフが作られているので、ぜひオシュソフィがあるレストランで試してみてください。

クザチャ

また、ブハラで現地のガイドがよく注文するのが「クザチャ」というスープ。

つぼの中に野菜や肉を入れ、オーブンに入れて作るポトフのようなスープです。

じっくり野菜や肉を煮込んだスープはウズベキスタンの新鮮な味が感じられる一品です。ぜひパンと一緒にお召し上がりください。

4.ヒヴァ

ホラズム地方の伝統はウズベキスタンの中でも独特であり、食文化も他のウズベキスタンの地域と異なります。ウズベキスタン人でさえ知らない人も多いヒヴァの郷土料理があります。

シヴィットオシュ

シヴィットオシュは、ディルでできた麺料理。

ディルはスープやサラダにデコレーションされるウズベキスタンでよく食べられるハーブですが、シヴィットオシュはハーブ苦手な人でも美味しく食べられるよう作られた麺料理。とてもヘルシーです。

見た目は緑で生パスタのような感覚。じゃがいもや肉のソースと水切りヨーグルトをかけて食べます。

トゥフンバラク

トゥフンバラクは、卵の水餃子。他の地域では肉と玉ねぎの水餃子のバラク(ペリメニともいいます)が食べられるのに対し、卵の水餃子は少し変わりもの。

ヒヴァの料理トゥフンバラク

昔からホラズム地方で卵が美味しかったことからトゥフンバラクができたとも言われています。

ちょっと変わったタネの水餃子。

シヴィットオシュもトゥフンバラクもヒヴァ滞在中にぜひ食べて欲しい料理です。

まとめ

ウズベキスタン料理といえば、パロフやシャシリクなど、どの地にもある料理がメジャーですが、その地でしか食べられない地域の料理もあります。

ウズベキスタン国内のメジャーな料理だけではなく、郷土料理を食べることでさらにその土地の歴史を知ることができます。食から見るウズベキスタン文化もとても興味深いものです。

ぜひ、旅行の際には参考にしていただき、各地の観光地と合わせて郷土料理も楽しんでください。

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